子供用サーチエンジン、”Google”ならぬ”Kiddle”サービス開始。いきなり問題!?
子供用のサーチエンジン”Kiddle”が発表されて一週間がたちました。Googleのセーフサーチと”Kiddle”の編集スタッフにより、子供が見ても安全なサイトだけが抽出されるようになっているとのこと。最初にこのニュースを見たときには、これは素晴らしい!と思ったのだけれど、その後、物議を醸すことに・・・。
例えば、LGBT(Lesbian= レズビアン, Gay=ゲイ, Bisexsual=バイセクシャル, Transgender=トランスジェンダー)などのキーワードを入力すると、
”Oops, looks like your query contained some bad words. Please try again!”
「おっと、質問の中に悪い言葉が入っているようだね。もう一回試してみて!」
というメッセージが出てくるのです。
そもそも、こうした言葉の検索自体がブロックされてしまうのだから、それは子供に安全なのではなくて、無視しているだけという意見も。さらに、その言葉を”Bad words”と表現したことにも問題があります。果たして「悪い言葉」なのでしょうか?きっと、検索結果の画面が、画一的な表記だったからだと思いますが、このような良いか悪いかと判断するような表現にしてしまったことにも問題があると思います。「お父さんやお母さんに相談してみてね!」という表記だけで良かったのではないでしょうか。ネットやTwitterなどではそうしたコメントが多く寄せられていたようです。
そんなこんなで、どうなったかな?とふと思い出して、先ほど“Kiddle”で検索してみたら・・・今度はちゃんと出てくるようになっていました。世論の力ってすごいですね。
私がインターネットを使って情報収集できるようになったのは大人になってからだけれど、デジタル社会の世の中、子供たちはもっと早くタブレットやスマートフォンに触れ、様々な情報に触れることができるようになっています。自分の知らない間に、インターネットから偏った情報を子供が得ていたとしたら、恐ろしい。子供に見てほしくない情報や画像に間違って手が届かないように、ある程度のセーフティーネットとして使うには良いのではないかと思います。
(ちなみに、KiddleはGoogleが運営しているわけではないそうです。)
参照ウェブサイト
Kiddle - visual search engine for kids
'Child-friendly' search engine Kiddle is promoting ignorance