「ママ~、たぬきちょうだい~」バイリンガルの娘に関する悩みごと
現在4歳の娘は半年前から幼稚園に通っています。これまでの英語歴をまとめると、
1歳 渡加
2歳 サークルタイム等の英語のプログラムに親子で時々通う
3歳 現地の保育園に半日週2日通う
4歳 現地の幼稚園にフルタイム週5日通う
英語にどっぷり浸かったのは、この半年間。
彼女の現在の英語力は、
”This is mine.” 「これは私のよ。」
"It's my turn." 「私の番だよ。」
"Don't follow me." 「ついてこないで。」
"Go away." 「あっちへいって。」
ほとんどが、自分の所有権や縄張りに関するフレーズばかり。学校が小さな戦場である事が伺えます・・・。学校に通い始めると一気に英語が増えると聞いていたものの、彼女の場合は、自分から発する英語があまり多くないと感じています。ただ、「学校で先生が〇〇と言ってたよ~」とよく話すので、英語で言われていることはだいぶ理解しているようです。
一方の日本語は、
「あのね、あのね、あのね・・・x10回(繰り返し)」
言いたいことがなかなか出てこない。
「ママ~、ブルーのサーコーのやつ、ちょうだい~」
(訳)
「ママ~、青い丸いやつ、ちょうだい」
バイリンガル特有の話し方。日本語と英語がかなり混ざってくるようになりました。私にも何のことだかさっぱりわからない時があります。このままでは日本に帰った時に、まずい・・・。
でも、更に困ったことが一つ。
家で鍋を食べていた時のこと。
「ママ~、たぬきとって~。」
ん?たぬき?
娘はどこで何がこじれたのか、いつの間にか、「しいたけ」を「たぬき」と呼ぶようになってしまいました。しかも、何度訂正しても、「ちゃう!これ、たぬき」と言って全否定。
スーパーで買い物をすれば、
「ママ~、たぬきあった~!」
と指をさして、随分と自信ありげに叫ぶのです。
ここが日本だったら、まずい・・・。
そんな事を、友達に話したところ、
「それ、分かる!うちの子も「青」の事を「緑」っていうの。「緑」は「青」って逆に覚えちゃっているのよね。」
彼女の子供の場合は、英語・ドイツ語・イスラエル語のトリリンガルだから、混乱するのは当たり前だし、更に難しい。語学を複数学ぶと言葉が遅れるとは聞いていたけれど、単語を間違えて覚えてしまうとは。でもよくよく考えてみれば、それだけ多くの語彙に触れているのだから、いくつか間違えて覚えてしまっても仕方がない。
日本に帰国するまでには、正しく「しいたけ」が言えるようにしたいと、ひそかに目標を掲げた母でした。