駐在員の妻がゆく with babies in カナダ

夫の転勤に伴いトロントに来て3年目。日本で一人目、カナダで二人目の妊娠・出産を経て、ただいま子育て奮闘中。海外子育て事情や、これからカナダに滞在予定の方に役立つような情報もお届けできればと思います。

「ママ~、たぬきちょうだい~」バイリンガルの娘に関する悩みごと

現在4歳の娘は半年前から幼稚園に通っています。これまでの英語歴をまとめると、

 

1歳 渡加

2歳 サークルタイム等の英語のプログラムに親子で時々通う

3歳 現地の保育園に半日週2日通う

4歳 現地の幼稚園にフルタイム週5日通う

 

英語にどっぷり浸かったのは、この半年間。

彼女の現在の英語力は、

 

”This is mine.” 「これは私のよ。」

"It's my turn." 「私の番だよ。」

"Don't follow me." 「ついてこないで。」

"Go away." 「あっちへいって。」

 

ほとんどが、自分の所有権や縄張りに関するフレーズばかり。学校が小さな戦場である事が伺えます・・・。学校に通い始めると一気に英語が増えると聞いていたものの、彼女の場合は、自分から発する英語があまり多くないと感じています。ただ、「学校で先生が〇〇と言ってたよ~」とよく話すので、英語で言われていることはだいぶ理解しているようです。

 

一方の日本語は、

「あのね、あのね、あのね・・・x10回(繰り返し)」

 

言いたいことがなかなか出てこない。

 

 

「ママ~、ブルーのサーコーのやつ、ちょうだい~」

(訳)

「ママ~、青い丸いやつ、ちょうだい」

 

バイリンガル特有の話し方。日本語と英語がかなり混ざってくるようになりました。私にも何のことだかさっぱりわからない時があります。このままでは日本に帰った時に、まずい・・・

 

でも、更に困ったことが一つ。

 

家で鍋を食べていた時のこと。

 

「ママ~、たぬきとって~。」

 

ん?たぬき?

 

娘はどこで何がこじれたのか、いつの間にか、「しいたけ」を「たぬき」と呼ぶようになってしまいました。しかも、何度訂正しても、「ちゃう!これ、たぬき」と言って全否定。

 

スーパーで買い物をすれば、

「ママ~、たぬきあった~!」

と指をさして、随分と自信ありげに叫ぶのです。

ここが日本だったら、まずい・・・

 

そんな事を、友達に話したところ、

「それ、分かる!うちの子も「青」の事を「緑」っていうの。「緑」は「青」って逆に覚えちゃっているのよね。」

彼女の子供の場合は、英語・ドイツ語・イスラエル語のトリリンガルだから、混乱するのは当たり前だし、更に難しい。語学を複数学ぶと言葉が遅れるとは聞いていたけれど、単語を間違えて覚えてしまうとは。でもよくよく考えてみれば、それだけ多くの語彙に触れているのだから、いくつか間違えて覚えてしまっても仕方がない。

 

日本に帰国するまでには、正しく「しいたけ」が言えるようにしたいと、ひそかに目標を掲げた母でした。