カナダ人もびっくり。世界に誇る「日本の給食」
日本にいる時には当たり前に思えた事が、海外に出てみると当たり前でないことがあります。その一つが、「給食」です。カナダからお届けします。
1. 話題の動画は、再生回数800万回超え
数か月前、カナダ人の友人からYou tubeのリンクが送られてきて、「これ、あなたも食べてたの?」と聞かれました。ニューヨークのNPO団体カフェテリアカルチャーが制作した動画で、日本の給食を紹介しています。再生回数は800万回を超え、話題になっています。
School Lunch in Japan - It's Not Just About Eating!
この動画を見た彼女が、「日本の給食って素晴らしいわね!」というその意見をまとめると・・・
・栄養のバランスが考えられてる(家庭で作るより良いかも!?)
・学校に大きなキッチンがあって、手作りされている(レンジでチンではない)
・作ってくれた人に感謝の言葉を述べている(礼儀正しくみえたようです)
・後片付けや掃除を生徒たちがする(世界では珍しい!?)
こんなことは、日本に居たときには何も疑問に思わなかったし、当たり前だと思っていたのですが、海外に来てみると当たり前ではないのです。
2. カナダのランチタイム
娘の学校では、毎日お弁当を持たせていますが、週に1回"Pizza Day"があります。但し、ピザはトマトソースにチーズが乗っているだけの、具もないシンプルなもの。しかも、ランチタイムは20分だけ。食事を楽しむどころか、空腹を満たすだけといった感じです。
3. 掃除は用務員の仕事
学校の掃除は、欧米では”Janitor”と呼ばれる用務員がするので、生徒たちが学校の清掃をすることはないのです。私の知り合いに、小学校の低学年から親の転勤で渡米し、小学校の高学年に日本に帰ってきた人がいます。彼女は、日本に帰ってきてから自分が教室の清掃をすると知り、「なんで私が掃除しないといけないの、それってJanitorの仕事でしょ~。」と言って、周りの生徒に白い目で見られたそうです。掃除を生徒がするというのは、不思議なことのようです。
4. 給食の費用
2012年度の日本の給食費全国平均は月約4,000円(※)。月20日とすると、一食当たり200円。娘のPizzaは全粒粉のピザスライスが2枚で一食当たり3ドル。現在のレート(1カナダドル=85円)で換算すると、一食当たり255円になります。これだけ栄養のバランスが良く、またバラエティに富んだ「日本の給食」は値段も素晴らしい。毎日のお弁当で、ここまでの栄養管理と様々な食材を使った食事、しかもこの予算内でというのはハードルが高いです。
5. まとめ
子供の大事な成長期に、栄養士が管理するバランスのとれた食事ができて、給食を通して生産者や食事を作ってくれた人に感謝し人とのつながりを学ぶ。そして、後片付けや掃除をすることで 生活習慣を形成するなんて、良いことが盛りだくさんだと思います。世界に誇れる「日本の給食」を6年間も食べて育ったことに私は感謝の気持ちでいっぱいです。
最後にお友達が言っていました。「日本人の長寿の秘訣って給食にあるんじゃないの。日本のランチプログラムってパワフルよね。」給食って、明治時代から100年以上も続いているんですね。案外あたっているかもしれません。
日本にいるみなさん!「日本の給食」ってすごいですよ!!
参照ウェブサイト
On Japan’s school lunch menu: A healthy meal, made from scratch - The Washington Post
再生回数700万超!?日本の「給食」に、世界からオドロキの声 | TABI LABO
今週のお題「給食」